親の家の片付け体験談|できることから始めた2年6ヶ月の実家じまい
整理収納サービス『おうちデトックス』代表 大橋わか
お宅訪問件数450案件・1,500回以上。実生活でキレイを維持できる整理収納を教える片付けコンサルティングサービスおうちデトックスの代表
親の家の片付けは、何から始めればいいのか、どこまで片付ければいいのかも分からないですよね。
家族の思い出が詰まったものも多く、一気に片付けようとすると、気持ちの面でも負担が大きくなります。
今回ご紹介するのは、おうちデトックスのスタッフが実際に経験した親の家の片付けです。
義母の施設入居をきっかけに、家全体の整理が始まりました。
5LDK+DEN+屋根裏部屋という大きな戸建てにあったのは、長年使ってきた洋服や食器、大量の書類や写真、趣味の品など、さまざまなもの。家族で確認しながら、できることから片付けを進めました。
家全体の片付けにかかった期間は2年6ヶ月。
2年6ヶ月間、ずっと片付け続けていたわけではありませんが、時間をかけて少しずつ進める中で、家族の思い、思い出の品を手放す難しさなど、実際に経験したからこそ分かったこともありました。
この記事では、親の家の片付けを始めたきっかけや、片付けで悩んだこと、実際の整理の進め方など、スタッフの体験談をご紹介します。
目次
義母の施設入居をきっかけに、親の家の片付けをスタート
私たち夫婦は50代。義父はすでに他界しており、80代の義母が施設へ入居することになったため、実家には誰も住まなくなりました。
誰も住まなくなったことで、カーテンが裂けたり、床の日焼けが出てきたりと家の状態が少しずつ気になるようになり、私から片付けを提案し、主に私と夫で一緒に実家の整理を始めました。
同じ敷地内の隣家が実家だったこともあり、最初から家全体を一気に片付けたわけではなく、いづれ家をどうするかが決まった時にスムーズに進められるよう、まずは手をつけやすいところから、少しずつ整理を始めました。
片付ける前の実家の状態

義父の部屋は足の踏み場がないほど物が多く、キッチンも物でいっぱいの状態でした。大きな家でしたので、長い間掃除できていない箇所もあり、誰も住まなくなった家はところどころ傷みも見られるようになりました。
あらためて家全体を見渡すと、長年の暮らしの中で増えていったさまざまな物がたくさん残されていました。
できることから始めた、2年6ヶ月の片付け
家全体の整理を始めたものの、最初からすべての場所を一気に片付けたわけではありません。まずは手をつけやすいところから整理を進めていきました。
最初に取りかかったのは、和室にあった義母の洋服です。
その後、キッチンから義父の部屋、義父の洋服と進め、リビングの書類、納戸部屋など、少しずつ整理する場所を広げていきました。
【実際に片付けた順番】
義母の洋服 → キッチン → 洗面所 → 義父の部屋 → 義父の洋服 → 屋根裏部屋 → リビングの書類 → リビング収納棚 → 納戸部屋 → 家全体
2年6ヶ月かかりましたが、仕事や日々の生活の中で時間をつくりながら、できるところから進めていきました。
実家の片付けで特に大変だったもの
長年の暮らしの中で増えていった物はもちろんですが、なんでもとっておく両親だったので、本当にたくさんの物が残っていました。特に多かったのは、洋服、書類、食器、義父の趣味でもあった大量の写真と写真パネル。
50年前の洋服やバッグ、アクセサリー
最初に取りかかった和室にあった義母の洋服。洋服は義父のも含め寝室のウォークインクローゼットにもたくさんあり、処分する物、リサイクルショップなどに持っていく物、人に譲る物と仕分けを進めました。
50年くらい前のものになる洋服やバッグ、アクセサリーもあったので、それらは義理の妹たちに確認してもらいました。
洋服や靴、未使用のタオルは人にお譲りしたり、ペルシャ絨毯をはじめ、ブランドのバッグ、アクセサリーや時計、ほかの未使用タオルや毛布はリサイクルショップへ持っていきました。
また、以前から義母が、『ワールドギフト』などへ寄付をしていたので、まだまだ使える綺麗なものは『ワールドギフト』と『古着でワクチン』へ送り寄付させていただきました。後日、ワールドギフトや古着でワクチンから、お礼の写真が送られて来て、また誰かに使ってもらえることを義母も喜んでいると思います。
大量にあった食器
親戚で集まり食事をすることも多かったので、食器棚以外にもキッチンにはたくさんの食器がありました。義父が旅行で買ってきた食器もありましたが、未使用のままのものもあり、素敵な食器が使わずにあったのはちょっともったいない気持ちもしました。
そういった数々の食器を手放すための作業はとても大変で、知り合いの料理屋さんがいたので、2軒のお店にお声がけさせていただきお譲りした食器もあります。そのほか、市のリサイクルなども活用したり、寄付したりもしました。
趣味で集めた写真や写真パネル
義父が趣味にしていた写真。個展も開催するほどでしたので、写真パネルが大量にありました。
そのパネル類は屋根裏にもたくさんあり、大量過ぎて屋根裏部屋から下ろすこと自体が大変でした。
趣味の物は、私たちの一存で処分して良いものなのかと、とても悩みました。
私たちは残して飾ることもできないので、私たちの次の代が負担にならないよう手放す方向で考えましたが、他の家族は残したいという気持ちがあるのかわからないし、義父が作成した思い入れがあるであろう作品を処分していいのかもわからず。
義父の趣味の物を処分していくことは、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
大量の書類
義父の介護をしていた頃から大切な書類等は一緒に整理はしていたものの、やはり大量にありました。押し入れにしまってあった義祖父の賞状、お葬式の名簿や香典袋も保管されてあり、とにかく分類するだけでも大変。
相続が終わるまで処分できないような書類もあり、時間も労力も思った以上に使ったと思います。
片付けで大変だったのは、物の処分だけではなかった
親の家の片付けでは、物を仕分けたり処分したりすることだけが大変だったわけではありません。長年暮らしてきた家には、家族の思い出や大切にしてきたものがたくさん残されています。
何を残し、何を手放すのかを考えながら、家族にも確認して進めることには、別の難しさがありました。
家族に「残す・手放す」を確認する難しさ
私が片付けを進めるうえで心配していたのは、義母や義理の妹たちがどのように感じるか、そして、どこまで片付けるのかということでした。
長年暮らしてきた家には、家族それぞれに思い出のあるものがあります。他人から見たらもう要らないようなものに見えても、家族にとっては残しておきたいものかもしれません。そういった“違い”があることを配慮しながらも進めていましたが、実際、片付けを進める中で、義母から「私のいない間に、どうせ捨てたんでしょう」と言われたこともありました。
片付ける側としては、家を整理していきたい。一方で、親にとっては、自分が大切にしてきたものを勝手に手放されたくない。その気持ちの違いを感じる場面もたくさんありました。
親が元気なうちに色々見ながらお話したかった
家族の写真整理は特に時間がかかりました。和室が全て写真で埋め尽くされるほどで、他の家族はたまに来て写真を確認するので、時間がいくらあっても足りず、それぞれ持ち帰りながら整理を進めました。
そうやって家族で写真を見ていると、義父の面白い写真が出てきてみんなで笑ったことや、昔の出来事や家族の思い出について話す機会もあって。
親が元気なうちに、一緒に写真を見ながら、もっといろいろな話を聞いておけばよかったと思います。
2年6ヶ月かけて親の家を片付けて感じたこと
家族間の予定調整
親の家の片付けは、思っていた以上に時間も労力もかかりました。
他の家族へ確認してもらうため、予定を合わせるだけでも大変でしたし、家族の考え方もそれぞれなので強引には進められません。それぞれの気持ちを考え、大切にしながら少しずつ進めていきました。
最初からすべてを片付けようとせず、その時にできることから進めたことで続けることができたと思います。
物の仕分け・分類の難しさ
たくさんの種類の物があるので、それぞれに残す・捨てる・売る・寄付するなど、どうするかを判断していく必要があり、仕分けの重要さもあらためて実感しました。
私自身、整理収納の仕事をしていることもあり、第三者的な立場で見ることができたので、思い出にあまり浸ることなく、比較的冷静に仕分けられました。仕分けた物は家族に確認してもらいながら行き先を決めていきました。
大型家具の引き取り・買い取り
大型の家具の引き取り・買い取りでは、あらかじめ「残すもの」「引き取ってもらうもの」の区別をしっかりしたので、業者さんが見に来られた時もスムーズに進めることができました。
この時に、おうちデトックスの他のスタッフさんから仕事でお世話になっている業者さんを紹介してもらったので、安心してお願いすることができましたが、もし自分たちだけで進めていたら、信頼できる業者を探すところから始めなくてはならず、意外と負担になると思います。
自分たちの体力と時間
自分たちが動けるうちに、できることから始めておくことが大切だと感じました。
片付けが終わった後は、掃除業者にお掃除してもらい、カーテンも交換して、両親の気配を感じながらも、また家が生き返ったような気がしました。
親の家の片付け、家族だけで頑張らないという選択肢も
親の家の片付けは、家族で話し合いながら少しずつ進めることもできますが、物の量が多かったり、家族だけでは判断が難しかったり、時間をつくることが難しいこともあります。
そんなときは、整理収納のプロに相談しながら進めるという方法もあります。
おうちデトックスでは、「親の家の片付け」や「生前整理」についても、状況に合わせてサポートしています。
ご家族だけで頑張りすぎず、整理収納のプロの力を借りることも一つの選択肢です。
まずは、お気軽にご相談ください。 ご家族の状況に合わせて、これからの片付けを一緒に考えていきます。









