引越し荷造りの順番とコツ|整理収納のプロが教える新居で片付く荷造り
整理収納サービス『おうちデトックス』代表 大橋わか
お宅訪問件数450案件・1,500回以上。実生活でキレイを維持できる整理収納を教える片付けコンサルティングサービスおうちデトックスの代表
「引越しの荷造りって、どこから始めればいいの?」と悩む方は多いのではないでしょうか。
引越し準備は、やるべきことが多く、荷造りの順番や進め方に迷ってしまいますよね。
でも、荷造りのやり方次第で、お引越し後の暮らしやすさは大きく変わります。
とりあえず段ボールに詰めてしまうと、新居で「どこに何をしまえばよいか分からない」「いつまでも片付かない」といった状態になりがちです。
この記事では、引越し荷造りの正しい順番や、準備するもの、梱包のコツを整理収納のプロ目線で分かりやすく解説します。新居でスムーズに片付いた生活をはじめる参考にしてください。
目次
引越しで荷造りする順番とスケジュール
引越しで荷造りする順番とスケジュールについて、詳しく説明していきます。
1ヶ月前:家の中をグループ分けする
引越しの1ヶ月前から、家の中をグループ分けしていきましょう。グループ分けすることで、新居で荷解きの優先順位が明確になり、スムーズに進められます。
グループ分けは、例えば「リビング」「キッチン」「寝室」「子ども部屋(名前1)」「子ども部屋(名前2)」「書斎」「洗面所」「浴室」といった具合で名前をつけていきますが、荷造りの際には、新居の部屋別に梱包するようにしましょう。
1ヶ月前:不要なものを処分する
グループ分けが終わったら、新居では不要なものを処分していきます。
事前に不要なものを処分すれば、荷物が減って、段ボールなどの資材も節約でき、引越し自体のコストを抑えられるメリットがあるだけでなく、新居での荷解きも楽になります。
不要なものは、捨てるだけでなく、リサイクルショップやフリマアプリなども活用すれば、お得に処分ができます。時間がない時は、家の近くのリサイクルショップを選んで処分するのが早いでしょう。
不用品を無料で譲り合える掲示板サービスの「ジモティ」なら、家の近くで受け渡しができたり、「PUDOステーション」「ジモティスポット」を利用することも可能で、無料で取引きできる上に、梱包が不要なので、家具・家電や大型の衣装ケースなどを処分したい時には、特におすすめです。
また、自治体の粗大ゴミ回収を利用する際には、申込み~回収まで時間がかかるので、余裕を持って計画しましょう。
2~3週間前:使う頻度が低いものから梱包する
グループ分けや不要物の処分が進んだら、普段あまり使用しないものから梱包を始めましょう。
使わないものを先に箱詰めすることで、荷造りを早く進められます。
例えば、オフシーズンの衣類や家電、書籍、日用品のストックなどは、2~3週間前から荷造りしていきましょう。
段ボールには、中身を記載して、新居のどの部屋に運ぶかも明記するのを忘れずに行ってください。
実は、引越し後に「片付かない…」と感じる原因の多くは、荷造りの段階で収納場所を決めずに梱包してしまうことです。
新居収納に合わせて荷造りしておくと、荷解きと同時に片付いた暮らしをスタートできます!
3~5日前:家具や家電の準備に取り掛かる
引越しの日が近づいてきたら、家具や家電の準備にも取り掛かりましょう。
大きなものは解体などでも時間がかかる物があるため、当日ではなく早めの準備がおすすめです。
例えば、冷蔵庫に入れるものは計画的に使い切りましょう。使い切れなかった物は、クーラーボックスを使って運ぶのも検討し、準備しておきます。
調理家電や道具は、引越し前の数日間を外食やテイクアウトで済ませるようにすれば、早めに梱包できますので、こちらも参考にしてください。
前日~当日:普段使うものをまとめて梱包する
引越し当日まで使用する頻度の高いものは、最後に梱包します。「当日セット」を作っておくと、引越し後すぐに使いたいアイテムが取り出しやすくなり便利です。
例えば、
- 歯ブラシなどの洗面用具、着替え、タオル、コンタクトレンズなどの毎日使ってるもの
- ティッシュ、トイレットペーパー、ウェットティッシュ
- ハサミ・カッター・文房具
- 充電ケーブル類
- 割りばし・紙コップなど当日の食事用
など、引越し当日の予定を考えて、すぐ使うものを当日セットとして別にしておきます。
段ボールには「当日セット」などと目立つように記載したり、色のテープを貼るなどして区別しておくと良いでしょう。
引越し荷造り時の段ボールへの詰め方
段ボールに荷物を詰める際は、以下の3つのポイントに注意しましょう。
①軽いものを上に、重いものを下に
段ボールに荷物を詰める際は、重いものを下に、軽いものを上に置くのが基本です。段ボールのバランスが安定し、運搬中の揺れによる破損リスクを軽減できます。
また、重いものを下にすると、箱を持ち上げる際の負担も軽くなって、引っ越し作業がスムーズになりますので、この順序を守って梱包してください。
さらに、梱包した段ボール自体も、重いものは下に、軽いものは上に、それぞれ積み上げます。そして、使っていない部屋やクローゼットなど、邪魔にならない場所に保管しておきましょう。
②隙間を埋める
段ボール内の隙間は、新聞紙やプチプチを使って埋めることで、荷物を固定しましょう。段ボール内に隙間があると、運搬中に荷物が動いて破損する可能性があるからです。
新聞紙やプチプチを隙間に入れておけば、クッション材となって中身がぶつかり合うのを防いでくれます。どちらも不足気味の場合は、タオルや古い布も活用してください。
③中身が分かるようラベリングする
段ボールには、中に何が入っているかを明記しておきましょう。あらかじめラベリングしておけば、新居で荷物をスムーズに運び込めます。
具体的には「食器類」「冬物衣類」「リビング用」など、段ボールごとに運搬先の部屋名や内容物を記載していきます。また、割れ物や液体類など、取り扱いに注意が必要な荷物には「取扱注意」や「上積み厳禁」といった表示を追加しましょう。
引越しで荷造りする時のコツ
荷物の種類によって、適した梱包方法があります。アイテム別の荷造りのコツをご紹介します。
本
本を段ボールに詰める際は、凹みや破損を防ぐために「寝かせて積む」方法がおすすめです。大きな本を下部に、小さな本を上部に積み重ねると安定しやすくなります。もし、本を立てて収納する場合には、変形のリスクを避けるために背表紙は下にすると良いです。
また、段ボール内の隙間は緩衝材や新聞紙で埋めると、本が動かず安全です。特にアルバムや写真集などの貴重品はプチプチなどで包んでから段ボールに入れると良いでしょう。
衣類
衣類は、衣装ケースやタンスに入れたまま運んでもらうことが可能です。
運搬中にケースのフタが開かないよう、養生テープでしっかり固定しましょう。ただし、重量制限以内の場合に限られるため、事前の確認が必要です。
掛けている服については、引越し業者が提供する「ハンガーボックス」を活用できます。ハンガーにかけたまま梱包し、新居ではすぐ取り出してハンガーパイプに掛けるので便利です。
食器
食器は割れやすいため、1つずつ丁寧に梱包しましょう。
平らなお皿は1枚ずつ新聞紙や緩衝材で包みます。平皿は上からの圧力に弱いため、段ボールには立てた状態で詰めるのがポイントです。
一方で、深皿や丼、小鉢などの深さのある食器は横向きに詰めると安全です。ワイングラスやマグカップなどは立てた状態で詰め、高さが揃うものを並べると安定します。どちらの場合も、段ボール内で動かないよう注意して梱包しましょう。段ボール内の隙間は、タオルを緩衝材として使うことで破損リスクを軽減できます。
家具・家電
家具や家電は毛布や緩衝材で覆って運搬時のキズや衝撃を防ぎましょう。家電は配線をまとめ、コード類をビニール袋に入れてから本体に養生テープで固定すると、紛失や絡まりを防げます。
冷蔵庫や洗濯機は、引越し業者の指示に従って事前に水抜きや霜取りを済ませます。テレビやモニターなどの精密機器は、専用の梱包箱や元の箱があればそちらを活用します。
家具を解体した場合は、ネジや金具も小袋に入れて管理します。
細々したもの
引越し荷造りで意外と困るのが、充電器や文房具などの細々したものです。
小物類は、分類しながらジップ付袋やビニール袋、小さな箱にまとめてから段ボールに詰めると、紛失を防げて荷解きがスムーズに進みます。
また、引き出し内の小物をそのまま運びたい場合は、ラップを使って包むのもおすすめです。
液体類(調味料・洗剤など)
液体類を梱包する際は、漏れないようにボトルのフタをしっかり閉め、さらにテープなどで固定します。割れやすいガラス瓶はプチプチや新聞紙で包みます。さらに1つずつビニール袋に入れておくと、万が一漏れても他の荷物が汚れずに済みます。
段ボール内に隙間ができないよう緩衝材を詰めて固定します。新居で荷解きしやすいよう、段ボールには「液体類」や「ワレモノ」などと明記しておきましょう。
冷蔵保存が必要なものは、引越し当日にクーラーボックスを使うと安心です。
刃物
包丁やハサミは、まず刃の部分を専用のカバーがあれあそれを使い、ない場合は厚紙や新聞紙を複数枚使って包み、養生テープでしっかり固定して安全性を確保しましょう。
刃物が入っている段ボールには「刃物」と明記しておくと、引越し業者や自分が扱う際に安全です。
引越しの荷造りで必要なアイテムは?
引越し荷造りをスムーズに進めるために必要な、事前に準備しておきたいアイテムをまとめました。
道具
- ガムテープ
- 養生テープ(粘着力がほどよいので固定に便利)
- ビニール紐
- 軍手
- 油性マーカー
- ビニール袋・ジップ袋(細々したもの用)
- 工具・ハサミ・カッター
- 掃除用具(雑巾など。ササッと拭いてキレイにしちゃいましょう)
梱包資材
- 段ボール(サイズ別に)
- プチプチなど緩衝材・新聞紙
- 古い毛布やバスタオルなど(大型家電・家具を包むのに使えます)
道具や梱包資材の選び方やおすすめは、こちらの記事で詳しく解説しています!
▶▶ 引越し荷造りに必要なものリスト|整理収納のプロが教える道具と梱包資材
新居で片付く荷造りの考え方
引越しの荷造りは、荷物を運ぶための準備であると同時に、新居での暮らしを整えるスタートでもあります。
荷物を運ぶことだけを目的にした荷造りでは、新居での開梱から収納がうまくいかず、結果として“とりあえず置き”が増えてしまいます。新居では、「収納スペース」や「生活動線」が変わるため、意識することで引越し後の片付けやすさは格段と変わります。
ここでは、新居でスムーズに片付くために、荷造りの段階で意識しておきたいポイントをご紹介します。
使う場所を考え、場所ごとにまとめて荷造りする
使う部屋や場所を意識せずに梱包すると、開梱時に物が分散してしまい、収納の作業に余計な時間がかかってしまいます。荷物は「物の種類」ではなく「使う場所」でまとめるのがポイントです。
キッチン、洗面所、家族別など、使う場所ごとに梱包することで、引越し後の片付けはとてもスムーズになります。
新居の収納スペースを事前に確認する
新居では、収納の大きさや配置がこれまでと異なります。収納量を把握しないまま荷造りをすると、入りきらない物が発生し、開梱後に物が収まらなくなる原因になります。事前に持ち物を見直すことも片付く新居づくりの第一歩です。
持ち物を見直してから荷造りする
引越しは持ち物を見直す絶好のチャンスです!
忙しさから物の見直しができず、新居に不用品も一緒に運んでしまうケースも少なくありません。また、引越し当日も、時間に追われてしまうため、荷物を空いてる場所に次々と置いてしまいがちです。しかし、そのまま「とりあえず置く」状態が定着して、片付かないままになってしまいます。
引越し前に収納の配置を考えておく
どこに何を収納するかを事前に決めておくことで、引越し時の荷物の運び入れや片付けはとても楽になります。新居の間取り図と合わせ、段ボールの中身と行き先を明記しておくことで、引越し後の生活がスムーズに始められます。
荷物を運び込む前に、新居の収納計画を立てておくことが、片付いた新居への近道です。
引越しを機に収納の仕組みを整えるという選択
引越しは、住まいだけでなく暮らしを見直せる大きなタイミングです。
荷物を運び終えたあとに、一から片付けを考えるよりも、引越し前から収納の仕組みを整えておくことで、新居での生活をスムーズにスタートできます。
実際に、「引越しをきっかけに、これからは片付く家にしたい」というご相談も多くあります。
引越し前に収納計画を立てておくメリット
家具の配置や収納場所を事前に決めておくことで、引越し時の業者さんとのやり取りがスムーズになり、搬入後すぐに物の定位置をつくることができます。
どこにしまうか?の迷う時間も減り、引越し後の片付け負担を大きく軽減できます。
引越し後の片付け作業がスムーズになる
収納計画に合わせて荷造りをしておくと、開梱作業がそのまま収納作業になります。
段ボールが長期間残ることなく、すぐに整った暮らしを始められるのが大きなメリットです。
整理収納サービスを活用するという方法も
新居の収納スペースや生活動線に合せた収納計画を立てることは、想像以上に時間と労力がかかります。
整理収納サービスでは、引越し前の持ち物の整理から、新居での収納づくりまでをサポートし、ご家族に合った片付く家仕組みづくりをお手伝いしています。
「引越しを機に片付けやすい家にしたい」とお考えの方は、プロと一緒に準備を進めるのも一つの方法です。
まとめ
引越しは、ただ住まいを移すだけでなく、これからの暮らしを整えるチャンスでもあります。
荷造りの段階から物を見直し、新居での収納を意識して準備しておくことで、引越し後片付けに追われることなく快適な生活がスタートできます。
引越しの荷造りは「順番」と「収納を意識した準備」がポイントです。
ぜひ今回ご紹介したポイントを参考に片付く新居づくりを進めてみてください。
もし、お困りの際は、おうちデトックスの【お引越し】新居の収納づくりプランもご検討ください。











