収納がなくても部屋は片付く!収納づくりのアイデア


整理収納サービス『おうちデトックス』代表 大橋わか
お宅訪問件数450案件・1,500回以上。実生活でキレイを維持できる整理収納を教える片付けコンサルティングサービスおうちデトックスの代表
収納がない部屋の片付けは、しまう場所を作らなくてはならないので、難しいですよね。でも、収納が少ないからといって諦める必要はありません。工夫次第で、すっきりとした空間を作り、片付けをすることが可能です。
限られたスペースを活用するためには、家具の配置を見直しも大切ですが、壁面などを活用することで新たな収納スペースを増やすこともできますので、実践できることがあれば、ぜひ参考にしてみてください。
目次
収納がない部屋を片付け始める前に
収納がない部屋を片付ける前に、いくつかのポイントを押さえておきましょう。まずは自分の部屋をじっくりと観察し、どのような物がどこにあるのかを把握して、片付けをする目的を明確にします。
例えば、「もっと広々とした空間を作りたい」「必要なものがすぐに見つかるようにしたい」など具体的な目標を設定すると、作業がスムーズに進みます。
目標が決まったら、片付ける時間を確保しましょう。短時間で済ませることができる場合もありますが、忙しい日常の中でもしっかりとした時間を設けることで、集中して作業に取り組むことができます。
これらの準備を整えて実際の片付けに取り掛かると、より効果的に作業が進みます。
部屋の現状を確認する
部屋の現状を確認することが片付けのスタートです。部屋の中心から全体を見渡し、何が散らかっているのかを確認します。 俯瞰して見ることを意識すると、いつもの見慣れたお部屋の景色も見え方が変わります。一つずつ見て、どのアイテムが本当に必要なのかを考えます。
次に、収納場所にも目を向けてみましょう。クローゼットや棚、引き出しの中を見て、どれだけのスペースが使われているのか、または無駄に物が詰まっていないかを確認します。中に入っている物はよく使っていますか?意外と不要なものが多くあるということに気付くかもしれません。
さらに、部屋の機能性も把握します。どのエリアが使いやすく、どの部分にストレスを感じているのかを考え、具体的な片付けプランを立てることで、効率的な作業ができます。
持っている物の分類と処分
持っている物の分類と処分は、片付けのプロセスにおいては重要なステップになります。自分の持っているものをカテゴリー別(衣類という大カテゴリーでも良いですし、トップスや靴下などの小カテゴリーでも良いです)にすべて出して、 視覚的に整理してみましょう。これにより、どのくらいの物を持っているのか改めて知ることができ、思った以上に多いことに驚くかもしれません。
次に、「必要なもの」「使っていないもの」「不要なもの」に分類してみてください。特に、 以前は使っていたけど今はもう使っていないというアイテムをきちんと整理することも大切です。
「不要なもの」は、思い切って処分することも考えましょう。具体的には、ゴミとして捨てるの他、リサイクルや寄付も検討し、他の人に有効活用してもらう方法もあります。
このように持ち物を分類して処分することで、すっきりとした空間を取り戻すことができるのです。
効率的に収納スペースを作る方法
効率的に収納スペースを作るためには、まず自分の持ち物を確認して整理整頓することが不可欠ですが、不要な物を処分することで、必要なものだけに囲まれた空間を作ることができます。定期的に見直しを行い管理できる物量を維持することが大切です。
次に、家具や収納アイテムを選ぶ際には機能性を重視しましょう。例えば、ベッドの下やソファの下など、普段使用しないスペースを利用するための収納ボックスを活用したり、壁に取り付けられる棚やフックを設置することで、縦の空間を最大限に活用することできます。
さらに、収納の仕方を工夫すれば、カテゴリーごとに整理して見える化ができ、すぐに取り出すことができて使い勝手が向上します。その時に、透明な収納グッズを使えば中身が一目でわかり、探しやすくすることもできます。
これらの方法を組み合わせて効率的な収納スペースを作り出しましょう。
垂直空間を活用する
垂直空間を活用することは、収納スペースを最大限に引き出すために有効です。一般的には部屋の床面積に比べて垂直方向のスペースは見落とされがちですが、ここを上手に利用することで、収納能力が格段に向上します。
具体的には、壁面に棚やラックを設置することで、さまざまなアイテムを整理整頓しながら置くことができます。さらに、クローゼットの上部など高い所を活用し、収納ボックスやバスケットを置くことで、使用頻度の低い物を収納することができ、床面をすっきりさせて部屋全体が広く感じられる効果も期待できます。
このように、垂直空間を活用することで機能的な収納スペースを作り出し、より快適な生活空間が実現できます。
家具のレイアウトを工夫する
家具のレイアウトを工夫することで、部屋の使い勝手や見た目を大きく改善することができます。大きな家具を配置する際には、ドアや窓の位置を考慮して人の動き(動線)がスムーズになるように心がけることが大切です。
また、部屋の目的に応じて家具の置き方を変えることもポイントです。例えば、リビングでソファの向きを意識することによって会話がしやすくなったり、作業スペースでは、机を窓辺に配置することで自然光を取り入れて集中力が向上するなどすることで、より良い部屋づくりができます。
そして、より効率的にスペースを作るには、デッドスペースを活用することも忘れないでください。家具の配置を工夫することで、空いたスペースを収納やインテリアの飾りに活用できます。部屋全体のバランスを意識しながら、心地よい空間を創り出してください。
収納家具を追加する
収納家具を追加することは、効率的に収納スペースを得れる手段です。特に収納が不足している部屋では、適切な収納家具の選定がカギとなります。
収納家具を選ぶ際には、部屋のサイズやレイアウトに合ったものを選ぶことが重要です。例えば、壁面を活用した棚やキャビネットを設置することで、空間を有効に使えます。また、収納を兼ね備えたベンチやオットマンなど、座ることができる家具もおすすめです。こうした多機能の家具は省スペースながら、高い収納力を持っていて便利です。
その時には、色やデザインにも注意しましょう。部屋の雰囲気に合った収納家具を選ぶことで、全体の調和がとれ、心地よい空間を作り出すことができます。
複数の小さな収納ボックスを組み合わせることで柔軟に収納スペースをカスタマイズできるようにもなりますので、収納家具を組み合わせて使うことも良いと思います。
例えば、クローゼットの中に引き出しを設置する場合。収まる大きさのチェストを設置しても良いのですが、衣装ケースを組み合わせて使うと、その場所で使わなくなった時に別の場所で使うことができます。
このように、収納家具やアイテムを追加することで、限られたスペースを有効に活用でき、効率的な収納システムをつくることができます。
デッドスペースを有効利用する
デッドスペースを有効活用することは、収納の効率を大幅にアップさせる秘訣です。部屋の中にある隙間や隠れたスペースはありませんか?
例えば、家具の裏側や廊下のコーナーなど、普段は見落としがちな場所に目を向けてみましょう。特に、壁上部に設置できる棚は、有効なデッドスペースを収納に変えるのに最適です。さらに、ドアの裏側やクローゼットの扉にフックを設置することで、バッグやストールなどを掛けることができ、ちょい掛けできる場所が生まれます。
また、ベッドの下も見逃せません。ベッド下収納用のボックスもありますので、そういった物を活用し衣類や季節外れのアイテムをスッキリと収納することができます。これらのデッドスペースを有効に活用することで、収納のメリハリで整理整頓が進み、快適な空間を作ることができます。
見せる収納と隠す収納のバランス
収納を考える際に重要なポイントの一つが、見せる収納と隠す収納のバランスです。どちらのスタイルにもメリットがあり、うまく組み合わせることで、機能的で美しい空間を作ることができます。
見せる収納は、インテリアとして自分の好きなアイテムを飾ることができるため、部屋の雰囲気を一層引き立てます。自分のお気に入りの本や雑貨を見せることで好きな物を表現する楽しさがありますよね。
一方、隠す収納は、生活感をミニマルに保つことができてすっきりとした印象を与えます。見せる収納と隠す収納のバランスを取りながら、心地よい空間作りを楽しんでください。
見せる収納のメリットも!
見せる収納には、いくつかの大きなメリットがあります。まず第一に、インテリアとしての楽しみです。お気に入りのアイテムが見える場所にあることで、部屋全体の雰囲気を自分好みに演出できます。
次に、使用頻度の高いものを見せることで、整理整頓しやすくなる点です。目に見える位置にあることで、いつでも簡単に取り出しやすいので、戻すのも簡単。片付けが自然と楽になるという効果もあります。
見せる収納の方法としては、オープンシェルフや壁掛け棚を活用するのが一般的です。これらを使って、色や形を考えてアイテムを配置するだけで、スタイリッシュな収納が実現します。自分に合った方法を見つけて、楽しみながら収納を楽しんでください。
おうちデトックスでは、お片付けの仕上げにインテリアをご提案するプランがあります。
このようなプランを活用すれば、プロと一緒に片付けができ、収納家具の相談もできるので、どんな収納家具を買ったら良いのか?どのように収納家具を配置すれば使いやすくできるのか?の相談ができます。
こちらは、インテリア提案書の一部ですが、インテリアコーディネーターのアドバイスによりワンランクアップしたお部屋づくりを楽しむことができますので、ぜひ参考になさってください。
\グレージュコーデのリビングダイニング/

おすすめの収納アイテムと活用術
おすすめの収納アイテムとその活用術についてご紹介いたします。
収納ボックスやバスケット
収納ボックスやバスケットは、見た目が素敵で整理整頓に役立ちますし、色や素材を統一することで、お部屋のスタイルをつくることができ、全体がスッキリとした印象になります。
バスケットは一つでもお部屋のアクセントにもなりますのでインテリア的にも活用すると良いでしょう。
壁面の収納
壁面収納の活用は、収納スペースを縦空間に広げることができます。ウォールシェルフやフックを使うことで、限られた床上にスペースを有効活用できます。特にキッチンやリビングでは、調理器具や日用品を手の届く位置に配置することで、使い勝手が良くなり、壁を活用することで、物が散らかるのを防ぎ、すっきりとした印象を持たせることができます。
ウォールシェルフもおすすめのアイテムです。本や小物をディスプレイしながら収納できるため、インテリアとしても楽しむことができます。
さらに、壁掛け収納はDIYでも簡単に取り入れることができます。自分の好みに合わせたサイズやデザインで作れば、部屋の雰囲気にピッタリな収納を実現できます。これらの方法を使って、壁面を有効に活用し、快適な生活空間を手に入れましょう。
カラーボックス
カラーボックスは、収納アイテムの中でもとても人気があります。シンプルなデザインと多様な使い方ができ、それでいて安価に入手できること。特に収納力が高く、様々なサイズや色、形があるため、部屋のインテリアに合わせやすいのが特徴です。
カラーボックスは、本を収納するだけでなく、ファイルやこまごまとしたアイテムを整理するためにも使えます。また、必要に応じてファイルボックスや専用のボックスなどを追加することで、自分好みにカスタマイズできるのも魅力です。
カラーボックスは縦に積み重ねることもできる物もあるため、縦空間のスペースを有効活用できます。部屋の隅に置けば、空いたスペースを利用して収納を増やすことができ、限られた空間を有効に使うことが可能です。シンプルですが、使い勝手が良く、安価で汎用性があるカラーボックスは収納を増設するのにはおすすめです。
ベッド下収納
ベッド下収納は、部屋が狭い場合や収納スペースが限られている方にとって非常に便利な方法です。ベッドの下は、通常使用しないスペースですが、そこを有効活用することで収納力を大幅にアップできます。
ベッド下に収納ボックスを設置すれば、シーズンオフの衣類や寝具、趣味のアイテムなどをまとめて収納できます。透明なボックスやラベルを使うと、中身が一目でわかるので、保管も便利です。
ベッド下の高さに余裕があれば、キャスター付きの収納ボックスを選ぶと、出し入れが楽になります。
片付けを継続するための習慣
最後に、片付けを継続するための習慣についてお話します。
片付けを継続する為には、日々の習慣を見直すことが重要です。毎日決まった時間に10分だけでも片付けをする。毎日必ず部屋をリセットすることで、部屋が散らかる前に手を打つことができます。
もちろん、それがなかなか難しい!!と思うかもしれませんが、実は、出し入れがしやすく片付いた部屋では、使ったものが戻しやすくなっているので、きちんと戻す習慣がつきやすくなるでしょう。
「習慣」ですので、慣れれば簡単です。
片付けは一度やれば終わりではありません。日々の小さな積み重ねが、快適な空間作りにつながります。無理なく続けられる方法を見つけて、ぜひ自分なりの方法で実践してみてください。
モノを元に戻す習慣
モノを元に戻す習慣は、片付けを簡単かつ効果的にするための重要なポイントです。普段生活している中で、物を使った後にその場に置きっぱなしにすることが多い方もいるでしょう。しかし、この習慣を改めることで、部屋の整頓がグッと楽になります。
まずは、物を使ったらその都度元の場所に戻すことを心がけましょう。例えば、料理をした後は、調理器具や食材をすぐに片付ける習慣をつけると、キッチンが散らかりません。
次に、物の定位置を決めることが大切です。どこに何を置くかを明確にしておくことで、元に戻す際の迷いが減り、手間が省けます。また、定期的にその定位置を見直すことで、収納方法も改善され、効率的なスペースの使い方ができます。
家族で使う場合はラベルを付けることも有効です。
このように、モノを元に戻す習慣を身につけることで、日常生活がさらに快適になり、整理整頓が維持されることでしょう。普段の小さな心がけが、あなたの部屋を快適な空間へと変えてくれます。
定期的な断捨離
定期的な断捨離は、部屋をすっきりとさせるための重要なステップです。物が増えていく一方で、そのまま放置してしまうと、気づけば不要な物で溢れかえってしまいます。そこで、定期的に時間を設けて、自分の持ち物を見直すことが大切です。
不要だと判断した物は、「処分する(捨てる)」「寄付する」「リサイクルする」などの方法で手放します。このプロセスを通し、物との考え方が変わることによって、新たな空間を得ることができるでしょう。
片付けのモチベーション維持
片付けのモチベーションを維持するためには、いくつかの工夫が必要です。まず、自分にご褒美を設定することが効果的です。片付けを終えたら好きなことをする、またはちょっとした贅沢を楽しむことで、やる気が湧きます。大人も同じです笑
次に、目標を明確にすることも大切です。例えば、片付けたい部屋を具体的に決め、その部屋を使いやすくするためのゴールを設定しましょう。特定の目標があると、達成感を感じやすくなります。
さらに、友達や家族と一緒に片付けをするのも良い方法です。誰かと一緒に作業することで、励まし合いながら楽しく取り組むことができ、片付けも苦になりません。
片付けの結果を視覚化することも良いかもしれません。整理された空間の写真を撮っておくことで、成果を実感しやすくなります。これらの方法を取り入れて、ぜひモチベーションを維持しながら、楽しく片付けを進めてください。
まとめ
収納がない部屋の片付け方を考える際には、まず不要なものを整理することが重要です。使っていないアイテムや季節外れの物は、思い切って手放すことで、スペースを確保できます。
次に、限られたスペースを最大限に活用する方法として、家具の配置を見直すことですが、収納が対内場合、床面に限りがある場合には縦方向へ背の高い家具や棚を配置することで収納力を向上させることが可能です。
最後に、日常的に片付けを習慣化することで散らかるのを防ぎ、スッキリとした住環境を維持することができます。収納がない部屋でも、工夫と努力で快適さを手に入れましょう。
まずは収納システムづくりを。
もし、どうやってそのシステムづくりをしたら良いのか?要・不要の仕分けはどう進めていったら良いのか?など、一人で解決できない事があれば、プロの力を頼るのも良いと思います。
その時は、ぜひ【一緒に片付け】収納コンサルティングプランもご検討ください。